登山ギア管理ガイド

OD缶の内容量と空缶重量の一覧
— 型番の数字は内容量ではない

OD缶(アウトドア用ガスカートリッジ)の内容量は、製品名や型番の数字と一致しないことが多く、残量を量るには空缶重量が必要です。

主要 7 ブランド 29 製品の内容量・空缶重量・満タン総重量を一覧にし、残量の計算方法をまとめます。この表は Mt Gear Flow の燃料試算機能が実際に使っているプリセットと同じデータです。

「250」と書いてある缶に 250 g 入っているとは限らない

OD缶の製品名や型番に付く数字は、多くの場合シリーズを表す公称ラベルで、缶に充填されているガスの正味量(NET)とは別物です。下の一覧 29 製品のうち 15 製品は、製品名・型番のどの数字とも実際の内容量が一致しません。

SOTO パワーガス250(SOD-725T)

250 → 230 g

snow peak イソ 500(GP-500SR)

500 → 420 g

PRIMUS ハイパワーガス 中(IP-250T)

250 → 225 g

EPIgas パワープラス 110(G-7013)

110 → 100 g

差は 1 本あたり 20〜80 g で、テント泊 2 泊分のガス消費に相当することもあります。とくに snow peak の 500 サイズは金缶(GP-500GR)が 450 g、銀缶(GP-500SR)が 420 g と、同じ「500」でも中身が 30 g 違います。Coleman の「イソブタン スーパー 230(5103A200T)」のように、型番の数字(200)と製品名の数字(230)自体が食い違う例もあります。

OD缶 内容量・空缶重量 一覧(29 製品)

= 製品名・型番に出てくる数字のいずれとも実際の内容量が一致しない製品(15 / 29 製品)。

満タン総重量 = 内容量 + 空缶重量。購入直後の缶をはかりに乗せたときのおおよその値です(外装フィルム等は含みません)。

空缶=公式値 / 推定値 のバッジは空缶重量の確度です。SOTO と EPIgas は総重量と内容量の差し引きで確定しますが、他ブランドは推定でロット差により ±十数 g 変動します。

SOTO

空缶=公式値
製品名(型番)内容量空缶満タン総重量
パワーガス105 (SOD-710T)105 g87 g192 g
パワーガス250 (SOD-725T)230 g155 g385 g
パワーガス500 (SOD-750T)460 g220 g680 g

PRIMUS

空缶=推定値
製品名(型番)内容量空缶満タン総重量
ハイパワーガス 小 (IP-110)110 g100 g210 g
ハイパワーガス 中 (IP-250T)225 g145 g370 g
ハイパワーガス 大 (IP-500T)460 g225 g685 g
ウルトラガス (IP-250U)225 g150 g375 g
ノーマルガス 中 (IP-250G)230 g140 g370 g
ノーマルガス 大 (IP-500G)470 g210 g680 g

snow peak

空缶=推定値
製品名(型番)内容量空缶満タン総重量
プロイソ 110 (GP-110GR)110 g95 g205 g
プロイソ 250 (GP-250GR)220 g135 g355 g
プロイソ 500 (GP-500GR)450 g215 g665 g
イソ 110 (GP-110SR)110 g95 g205 g
イソ 250 (GP-250SR)220 g135 g355 g
イソ 500 (GP-500SR)420 g215 g635 g

Coleman

空缶=推定値
製品名(型番)内容量空缶満タン総重量
LPガス レギュラー 230 (5103A230T)230 g135 g365 g
LPガス レギュラー 470 (5103A470T)470 g220 g690 g
イソブタン スーパー 230 (5103A200T)230 g135 g365 g
イソブタン スーパー 470 (5103A450T)470 g220 g690 g

MSR

空缶=推定値
製品名(型番)内容量空缶満タン総重量
IsoPro 110110 g100 g210 g
IsoPro 227227 g145 g372 g

EPIgas

空缶=公式値
製品名(型番)内容量空缶満タン総重量
エクスペディション 190 (G-7014)190 g147 g337 g
パワープラス 110 (G-7013)100 g85 g185 g
パワープラス 230 (G-7009)225 g153 g378 g
パワープラス 500 (G-7010)460 g218 g678 g
レギュラー 230 (G-7001)230 g146 g376 g
レギュラー 500 (G-7002)470 g210 g680 g

JetBoil

空缶=推定値
製品名(型番)内容量空缶満タン総重量
Jetpower 100100 g94 g194 g
Jetpower 230230 g146 g376 g

空缶重量はどこまで信用できるか

残ガスは 現在の総重量 − 空缶重量 で求めるため、空缶重量の誤差はそのまま残量の誤差になります。SOTO と EPIgas は総重量と内容量の両方が公開されており差し引きで空缶重量が確定しますが、その他のブランドは総重量からの推定値です。缶の製造ロットや個体差で ±十数 g 変動しうるため、シビアな山行では次のどちらかをおすすめします。

  1. 1.使い切った缶を量る — 完全に空になった缶の実測値が、そのブランドで最も正確な基準になります。
  2. 2.新品の総重量を控えておく — 購入時に量っておけば、そこから内容量を引いて自分の缶の空缶重量が出せます。

Mt Gear Flow の燃料試算でも、プリセットで自動入力された空缶重量はあとから自分の実測値に書き換えられます。

ガス缶の残量とお湯の量を計算する

  • 残ガス(g) = 現在の総重量 − 空缶重量
  • 沸かせる水量(cc) ≒ 残ガス(g) × 50

例: パワーガス250 (SOD-725T)(内容量 230 g・空缶 155 g)を量ったら 260 g だった場合 —

  • 残ガス = 260 − 155 = 105 g(残量 46%)
  • 沸かせる水量 ≒ 105 × 50 = 5.3 L

50 cc/g は一般的なバーナーでの目安です。ヒートエクスチェンジャー付きクッカー(JetBoil など)では 80 cc/g 前後まで上がる一方、風・低温・標高・鍋の大きさで実効率は大きく落ちます。とくに氷点下では缶内の圧力が下がって火力が落ちるため、冬季は余裕を持たせてください。

Mt Gear Flow での燃料試算

山行ごとに「残量チェック(手持ちで足りるか)」と「必要量の逆算(何 g 持てばよいか)」の両方を計算できます。このページの一覧はそのままプリセットとして選べるので、缶を選んで現在の重量を入れるだけで残量とお湯の量が出ます。必要量モードでは「お湯 6.0 L → ガス 120 g(105 g 缶 × 2 本)」のように必要な本数まで切り上げで表示します。アルコール・固形燃料・モバイルバッテリーも同じ画面で試算できます。

よくある質問

SOTO パワーガス250(SOD-725T)の内容量は何 g ですか

内容量は 230 g です。製品名の「250」も型番の「725」も内容量ではありません。空缶重量は 155 g、満タン時の総重量は 385 g になります。

OD缶の空缶(からかん)の重さはどれくらいですか

おおよそ 110 サイズで 85〜100 g、230 サイズで 135〜155 g、500 サイズで 210〜225 g です。SOTO と EPIgas は「総重量 − 内容量」で確定する公式値が公開されていますが、他ブランドは推定値でロットや個体差により ±十数 g 変わります。正確に残量を出したいときは、使い切った缶を量って自分の値に置き換えてください。

ガス缶の残量はどうやって量りますか

キッチンスケールで缶の総重量を量り、そこから空缶重量を引いた差が残っているガスの量(g)です。たとえば空缶 155 g の缶が 260 g なら、残ガスは 105 g になります。缶に残量計は付いていないため、重量を量る以外に正確に知る方法はありません。

ガス 1 g で何 cc のお湯を沸かせますか

一般的なバーナーで 50 cc/g 程度が目安です。ヒートエクスチェンジャー付きのクッカー(JetBoil など)では 80 cc/g 前後まで上がります。実効率は風・気温・標高・鍋の形状で大きく変わるため、余裕を見て見積もってください。

ガスの残量と必要量を山行ごとに試算

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最終更新: 2026-08-31